鞍掛尾根から御池岳周遊
〜快晴、超遠望の御池テーブルを漫歩〜
【山域】鈴鹿 【年月日】平成14年3月9日(土)
【メンバー】単独 【天候】快晴
【アプローチ】自宅5:30=53km=鞍掛トンネルP6:41
【コースタイム】
鞍掛P7:10−鞍掛峠7:40−1060P8:50−鈴北岳9:20−西のボタンブチ9:50
−天狗の鼻−幸助の池−南峰11:30−奥ノ平11:35/12:50−丸山13:00−
元池、鈴北岳13:55−鞍掛尾根−P15:25
国道306号線、鞍掛トンネルまで全く雪はなかった。3週間前だから2月中旬にも
トンネル手前まで車が入っている。話を聞いてその翌週に行ったが、積雪で通行不
可、引返して「タイジョウ」の尾根を彷徨った。見上げる空には雲一つない。きょうは、
放射冷却でここ最近では冷え込んだ方の朝だった。霧氷を期待して植林の踏み跡を
辿る。
鞍掛峠のお地蔵さん |
締まった雪の上に5cm位の新雪が被さっている。鞍掛峠から尾根筋を行く。本日は
一番乗りかと思ったが、何と真新しい、少し小さめの足跡が登っている。三重県側から
取り付いたんだろう。尾根が開ける頃、ワカンの跡となった。自然林の中から開けた尾
根道となり、振り返ると霊仙、伊吹山、その間は金糞岳か、さらに右手には奥美濃、黒
津山で見覚えのある山並み、そして白山、御岳、さらに青空にぽっかり浮かんだ白い山
頂部だけが、いち、にい、さん、三つも続く。右手は鈴ヶ岳、茶野、左側は藤原岳そして
伊勢平野、その真ん中を真っ白な尾根が鈴北岳へと続く。残念ながら霧氷はない。
峠からの尾根道 | 雪庇も出てきた | |
爽快、雪稜を行く、遙かな山並 | 伊吹山 | |
雪稜の先は? 御岳 | 鈴北へ 登る |
鈴北頂上から浅い谷を下って、遭難慰霊碑で合掌、西のボタンブチへ向かう。御在所
から雨乞、天狗堂等西側の山もくっきり、遙か比良の山並みも浮かんでいる。テーブル
端を南へと進み、丸池、オチョコブチ、天狗の鼻で小休止、ボタンブチのカップルをやり
過ごして幸助の池へ。途中、風池の谷手前の開けた斜面が気持ちいい。
池の畔に穴があいていた。誰かが居る。食後の雰囲気。話し込んで「山名刺」を渡すと
2年前にも頂きました・・とのこと んー この前Niftyで書き込みしました・・
とそこまで聞
いてやっと判った。Jinさんだった。何と奇遇だろう。元越谷右股の仏谷との分岐で遭遇
したのが、一昨年の夏。そして雪の御池岳、幸助の池での邂逅だった。長靴登山でワカン
装着とのこと、これで小さな足跡も納得。
鞍掛尾根から見る鈴ヶ岳 | なだらかな尾根道 | |
日本庭園の奥から 遠い山並み | T字尾根、天狗堂 |
東池手前から南峰へ、しばしの展望で奥ノ平峰へ。正面は真っ青な空に浮かぶ東の
高峰。白い頂上部分がくっきり鮮明だ。近くで男女2名と単独男性2名が食事中だ。こ
ちらも、ちゃんこ鍋でゆっくり腰を落ち着けよう。
パノラマ、望遠モードで何枚も撮影す
るが、どこまで表現できていることやら?この雄大な雪のテーブルと青空の向こうにく
っきりと浮かぶ白い鋭鋒を写し込めるとは到底思えない。
いったいどんな夕陽がこのテーブルランドを包むんだろう。このまま夕暮れまでどっぷ
りと浸かっていたい。でき得れば、そのまま朝を迎えてみたい。との思いは募るものの、
ぼちぼち帰り方向で丸山へと向かう。4組の人たちが休憩中。そのまま真っ直ぐ真の谷
方向へと下り、日本庭園、元池を経由して鞍掛尾根を下った。
夕陽にはまだまだ早く青空の鞍掛峠を後にした。
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